Widefoneとは?
- 「Widefone」リリースに寄せて
- 「Widefone」コンセプト
- 商標について
「Widefone」リリースに寄せて
「Widefone」
リリースに寄せて
“Reinventing the Communications”
(コミュニケーション手段を再発明する)
誰が電話の発明者であったかについては諸説ありますが、一般には1876年、米国でグラハム・ベルにより特許が取得されたものが、今の電話システムの基本形につながる最初の「電話」だというのが定説とされています。交換手を呼び出して相手につないでもらう手動交換式の電話は、その後約100年間にわたって使われ続け、日本にも1970年代まで存在していました。
20世紀に入り、パルスダイヤル式自動電話機と機械的構造の自動交換機、プッシュトーン式と電子交換機へと進化してきた電話は、今の携帯電話の原型である世界初のセルラー方式自動車電話が1979年に日本で商用化されて以降、ついに公衆電話ボックスやオフィス、家庭を飛び出し、やがて屋内外のほぼどこにいても繋がる、今の携帯電話、スマートフォンへと発展して行くことになったのです。
ところで、ビジネスパーソンならほぼ誰でも、オフィスで一度は使ったことがあるはずの「ビジネスフォン」は今も多くの事業所で現役でしょう。
あの、多数のキー(ボタン)が付いた業務用の電話機は、「PBX(私設交換機または構内交換機)」という装置の存在を前提としています。複数の電話回線とビジネスフォンなどの端末を束ねるために、電話局(今や死語ですが)にしかなかった電話交換機を必要かつ適正な規模まで小型化し、個別のオフィスに持ち込めるようにしたものが、PBXです。
このPBXもまた、アナログからデジタルへ、そしてデータセンター上でソフトウェアとして仮想化された「クラウドPBX」へと、進化を遂げてきました。
一方、電話回線の方も、アナログからIPデータ通信網、つまりインターネットを介する音声通信技術「VoIP(Voice over Internet Protocol)」を応用した「IP電話」に取って代わられつつあります。2024年には、「ラストワンマイル」と呼ばれる事業所や住宅への引き込み部だけを残し、日本国内のアナログ電話が廃止され、すべてがIP電話になることが決まっています。
しかし、ビジネスフォンそのものはここ数十年間、デザインはともかく、基本的な外見や機能には大きな変化がないままです。携帯電話(セルラー電話)がわずか30年ほどで、自動車電話から数kgもあった可搬型ショルダーフォン、トランシーバー型、小型のストレートタイプ、折りたたみのガラケー、そしてPDAフォンやスマートフォンへと姿を変えたのに、ビジネスフォンははるか昔から、ずっと変わらないままなのです。
サービスインした「Widefone」は、前述のIP電話とクラウドPBXの、2つの技術要素の融合により実現されています。
これらの技術は、決して新しいものではありません。既に弊社でも、10数年前から電話転送や緊急連絡サービスの基盤としての利用実績があります。
しかし、従来のIP電話やクラウドPBXは、アナログ時代のままのビジネスフォンのような姿を維持しながら、電話をIP化、仮想化・クラウド化することを目的としてきました。あくまで、従来の常識的な「電話」の域を出るものではなかったのです。
Widefoneは「電話の再発明」を掲げ、これまでの常識的な電話をいったん忘れ去り、電話そのもののあり方を根底から見直しつつ、コミュニケーション手段の再構築を目指すべく立ち上げられた社内プロジェクトから生まれた、新しい「仕事の電話」です。
Widefoneのプロジェクトには、電話のエキスパートはもちろん、他にないユニークなインスピレーションを取り込もうと、弊社のもうひとつの事業の柱であるITインフラ運用管理部門や、マーケティング部門、総務部門からも幅広くメンバーが参加し、多彩な視点で電話の再発明を議論しています。
最初は、既に先発製品・サービスの数多く存在する、クラウドPBX基盤のIP電話からスタートしますが、弊社がここ数年の事業テーマとして掲げてきた「自動化」のコンセプトをふんだんに採り入れ、扱いやすさはもちろん、オペレーションコストの低減による低価格の実現においても、後発ならではの工夫を凝らした、ひと味違うクラウドPBX・電話サービスが作れたと自負しています。
世の中をアッと言わせる新しいコミュニケーションのさまざまなカタチを、Widefoneブランドやサブブランドのもと、続々と世に送り出して行きます。
「再発明された電話」、Widefoneのこれからに、どうかご期待ください。
2022年8月1日
ワイドテック Widefoneプロジェクト一同
「Widefone」コンセプト
Widefoneのプロジェクトは、これまでのビジネスにおける「電話」、電話を使う日常生活や業務のあり方を、ゼロベースで見直すところからスタートしています。
構内(オンプレミス)に固定されていたPBX(私設交換機または構内交換機)を、クラウド上で仮想化しただけでなく、リモートワーク(テレワーク)、BYOD、フリーアドレスなど、新しい働き方に適応できる、電話のニューノーマルを目指しています。
しかし、140年を超える電話の歴史へのリスペクトは忘れていません。老若男女を問わず、誰もが扱いやすいコミュニケーションのインターフェースである電話の原点に立ち返り、基本的な音声通信から多彩な応用機能まで、電話の理想を追求して行きます。
これこそが、Widefoneの掲げる”Reinventing the Communications”-「コミュニケーション(手段)の再発明」です。
Widefoneは、ビジネスユーザーに向けて提供する電話サービスです。
ビジネスの最前線における品質要求を満たすべく、通話品質を左右するコーデック(CODEC、音声・映像などメディアデータの圧縮・展開技術)のチューニングに細心の注意を払いながら、安定性や負荷耐性などを考慮し、クラウドインフラにも余裕を持たせています。
また、Widefoneのように運用基盤がクラウド上にあるIP電話サービスは、各種のサイバー攻撃に晒されがちですが、攻撃はセキュリティへの脅威となるだけでなく、パフォーマンスにも影響を及ぼします。
Widefoneは攻撃者のIPアドレス自動ブロック機能、ユーザー通信に不可欠なものを除く内部インフラの大部分の閉域化などを通じ、攻撃による性能低下要因の排除に注力しています。
Widefoneは、最初から可能な限りのセルフサービスでの提供を前提に、運営業務の自動化・省力化を大胆に採り入れてサービス設計しています。
サービスの申し込みから開通までの時間を短縮するためのオンラインサインアップから、各機能の設定、料金の請求管理までの一連の過程になるべく人手を掛けないことで、スピーディーな開通と低コストでのサービス運営を図り、お客様には低価格での提供を目指しています。
また、サービス内容や料金体系も、ビジネスシーンに必要なものは標準提供しながら、極力シンプルな内容とし、Hidden Cost(隠れコスト)の要因となる別料金のオプションも、どうしてもコスト上追加の課金が必要となるもの以外、基本料金の範囲内で提供するなど、わかりやすさと透明性も心掛けています。
商標について
「Widefone」は株式会社ワイドテックの商標です。
その他、本Webサイトに記載の製品やサービスなどの名称は、一般に各社の登録商標または商標です。