固定電話にSMSを送る方法|IVRの活用で間接的に対応できるアイデアをご紹介
公開日:2024/08/27 更新日:2024/10/04
公開日:2024/08/27
更新日:2024/10/04
SMSは手軽なコミュニケーション手段として、ビジネスから個人利用まで多くのシーンで活用されています。メッセージを通話ではなくテキスト形式で伝えることができるため、例えば、詳細な情報や手順、WebサイトのURLなど複雑な文字列を伝えたいとき、SMSなら簡潔にまとめて送信でき、電話で口頭説明するよりも確実に伝わる可能性が高いです。
固定電話に直接的にSMSを送ることはできませんが、SMSは利便性の高いサービスのため、固定電話宛に送信したいというニーズは一定数あります。このコラムでは固定電話にSMSを送りたいと考えている方に向けて、間接的に対応できるアイデアをご紹介します。
- 目次
- はじめに:固定電話にSMSが送信できない基本的な理由
- 固定電話にSMSを送りたいケース
- URLなど複雑な情報の提供
- 営業時間外の連絡、予約確認
- 固定電話を利用するオフィスへの通知
- 固定電話しか持たない世帯へのキャンペーン通知
- 固定電話にテキストメッセージを送る方法
- テキストでのコミュニケーションにIVRを活用する方法
- IVRとは
- IVRのSMS活用方法
- IVRを利用した固定電話への間接的なSMS送信方法
- 固定電話にSMSが間接的に送信できる「NEON IVR」
- 主な特徴-指定番号へのSMS送信ができる
- 主な特徴-柔軟なカスタマイズと拡張性
- 主な特徴-コストパフォーマンスが高い
- まとめ:IVRの活用で固定電話にSMSを送信する間接的なアイデア
はじめに:固定電話にSMSが送信できない基本的な理由
固定電話は音声通話に特化した通信手段であり、電話回線を通じて音声データを送受信します。一方、SMS(ショートメッセージサービス)はテキストメッセージを送受信するためのサービスであり、携帯電話のネットワークを介して行われます。
SMSは携帯電話やスマートフォンなどのモバイルデバイス向けに設計されたサービスで、これらのデバイスにはSMSを送受信するための専用のモジュールやプロトコルが内蔵されており、音声通話に加えて、データ通信やメッセージングなどさまざまなサービスを提供するように設計されています。
一方、固定電話は今から百数十年前に発明された、音声通話専用のアナログ回線から発展してきたものであり、インターネット回線に重畳されたIP電話(VoIP)が主流となった現在も、従来の電話との後方互換性を理由に、SMSの送受信機能は実装されていません。よって、固定電話でSMSを受信する手段はありません。
固定電話にSMSを送ることができないのは、根本的な理由として、固定電話にSMSの送受信機能が存在しないためです。しかし、以下にご紹介するように、固定電話にSMSを送りたいと考えるニーズが少なからず存在します。
固定電話にSMSを送りたいケース
固定電話にSMSを送りたいと考える場面は、いくつかの特定の状況やニーズが考えられます。そうしたシチュエーションをいくつか紹介します。
URLなど複雑な情報の提供
サポートセンターや店舗の受付電話などでは、お客様の問い合わせに対してオンラインマニュアルや地図と言ったURLを送信することが解決するシーンが多々あります。WebサイトのURLは文字列が多く、口頭による音声メッセージで正確に伝えることは難しく、このようなシーンでSMSによるテキストメッセージを送信したい場合があります。
営業時間外の連絡、予約確認
ビジネスの営業時間外に連絡を取りたいとき、SMSを固定電話に送ることで翌朝や営業開始時に気づいてもらえるようにしたいと考えることがあります。例えば、翌日の予約確認や緊急の業務連絡などを伝えたい場合です。企業のサポート窓口なども同様で、営業時間外の問い合わせに対し、SMSで状況を通知したり対応予定を知らせたりしたいと考えるケースがあります。
固定電話を利用するオフィスへの通知
特に店舗や個人事業主など少人数で商いをしているスモールオフィスでは、電話連絡の業務効率を向上させたいと考える傾向があります。例えば、固定電話を使用している取引先に納期の変更や業務に関する重要な連絡を、営業時間外に通知したいときにSMSを使いたいと思う場面があります。
固定電話しか持たない世帯へのキャンペーン通知
ダイレクトマーケティングやプロモーションの一環で、顧客データベースに固定電話番号しか登録されていない世帯に対して、キャンペーンやセールの情報をSMSで通知したいと考える、コンシューマ向け製品を製造や販売している企業のニーズもあります。
これらのケースでは、SMSが非常に便利で効率的な連絡手段として期待されますが、固定電話ではSMSを受信できないため、代替手段を検討する必要があります。例えば、音声メッセージサービスやFAXの送信、電子メールなどを利用することで、同様の目的を達成できる場合があります。
以降では、固定電話にSMSが送信できない時に考えられる代替手段についてご紹介します。
固定電話にテキストメッセージを送る方法
固定電話にSMSを送る方法は、一般的には直接SMSを受信できる機能が固定電話に備わっていないため、通常の方法ではできません。ですが、「SMSを送る」というその目的を「メッセージをテキストで伝える」と定義すると、いくつかの代替案を取ることができます。
その一つが、「FAXに変換して送信」です。
専用のサービスやソフトウェアを使って、テキストメッセージをFAXに変換して固定電話に接続されたFAX機に送信する方法です。この方法は、相手がFAXを受信できる環境にある場合に有効です。
また、企業やサポートセンターでの導入が進んでいる「IVR」を活用するのも一つの方法です。
以降で詳しくご案内します。
テキストでのコミュニケーションにIVRを活用する方法
IVRとは
IVR(Interactive Voice Response)とは、音声による自動応答システムのことです。IVRは、顧客からの電話に対して自動的に応答し、タッチトーン入力や音声認識を通じて情報を収集し、適切な対応を提供するシステムです。
例えば、銀行やクレジットカード会社のカスタマーサポートに電話をかけると、IVRシステムを通じて直接人間のオペレーターと話す前に口座情報の確認や残高照会などの操作を自動的に案内されます。これにより、問い合わせの多い内容や簡単な手続きに関しては自動化された応答で対応できるため、顧客は迅速かつ効率的に必要な情報を得ることができます。
以上のように、IVRシステムは企業の顧客サポート業務を自動化し、手動操作の負担を減らす役割を果たしています。これにより、顧客満足度の向上や業務の効率化を実現することができます。また、導入のコストも比較的低く済むため、中小企業から大企業まで広く利用されています。
IVRのSMS活用方法
IVRシステムは自動化されたプロセスを提供するため、多数の顧客からの問い合わせに迅速に対応することが可能ですが、IVR自体は音声通話を通じて情報提供や入力を受け付けるためのものであり、直接SMSを送信する機能は備えていません。
ですが、IVRとSMS送信システムを組み合わせることで、特定の条件下でSMSを送信することが可能です。たとえば、ユーザーがIVRに電話をかけて、特定の操作を行った場合、その結果としてSMSが自動送信されるように設定することができます。この機能を使えば、ユーザーにWebサイトのURLなど複雑な文字情報を含むSMSを送信することが可能です。
(運用の流れ例)
- ユーザーがIVRに電話をかける・・・ユーザーが指定された電話番号にかけると、IVRシステムが応答し、「1」を押すと、キャンペーン情報をSMSで受け取る、「2」を押すとカスタマーサポートのURLを受け取る、といった選択肢が提示されます
- IVRがSMS送信システムに指示を送る・・・ユーザーが選択した後、IVRシステムはバックエンドでSMS送信システムにAPIリクエストを送信し、ユーザーの携帯電話番号に指定されたURLを含むSMSを送信します。
- ユーザーがSMSを受信する・・・ユーザーは、自分が選択した内容に応じたURLが記載されたSMSを受信し、それを利用してWebサイトにアクセスできます。
IVRを利用した固定電話への間接的なSMS送信方法
日本国内の移動体通信加入契約数(IoT向けなど携帯電話以外も含む)は2023年12月現在で2億1,888万件※、日本の総人口の2倍に迫る数値です。つまり、普段は主に固定電話を中心に利用している人も、ほとんどが社用や私物の携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)を所有していると考えてよいでしょう。
発信元の固定電話にSMSを直接送信しようとするのではなく、電話をかけてきた人が所有している携帯電話宛に送ればよいのです。
前述の方法では固定電話にSMSを送信することはできませんが、SMSを受信できるデバイス、つまり携帯電話の番号入力を促し、そこにSMSを送信することで、固定電話から電話をかけてきた人にも間接的にSMSを送信することができるようになります。
企業がデスク上にあるビジネスフォン(固定電話)からお問い合わせをし、その電話をかけた担当者の手持ちのモバイル端末(社用スマホ)宛にSMSを送信する、という運用が考えられます。
IVRシステムとSMS機能を効果的に組み合わせることで、ビジネスの効率化のみならず、顧客とのコミュニケーションを強化し、サービスの質を向上させることが可能です。各企業は、自社のニーズに合わせた最適なIVRシステムの導入を検討する価値があるでしょう。
※出典: 令和6年版 情報通信白書
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd212270.html)
固定電話にSMSが間接的に送信できる「NEON IVR」
他社と比べて通話料が圧倒的にお得な「NEON IVR」は、企業や組織が顧客との電話対応を効率化するために提供されている高度な自動音声応答(IVR)システムです。
このサービスは、電話を通じて顧客からの問い合わせや手続きを自動化し、迅速かつ効率的に対応できるように設計されています。以下に「NEON IVR」の主な特徴とメリットを紹介します。
NEON IVR Webサイト:https://widefone.jp/lineup/neon-ivr/
主な特徴-指定番号へのSMS送信ができる
固定電話など、SMSを受信できない番号からの着信した時に、受信可能な電話番号(携帯電話番号)の入力ガイダンスに誘導の上、入力された番号宛にSMSを送信することができます。Web誘導をする場合には便利な短縮URLも利用できます。
このように、NEON IVRでは固定電話へのSMS送信を間接的に実現ができます。
SMS(ショートメッセージ)送信‐NEON IVR機能紹介
主な特徴-柔軟なカスタマイズと拡張性
NEON IVRは、企業のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。シンプルな音声案内から複雑なメニュー構成まで、さまざまなシナリオに対応できるため、顧客に対して最適な対応が可能です。
同時に、NEON IVRは、企業の成長に合わせてシステムをスケールアップすることが可能です。シンプルな用途で小規模な導入から始まって、組織の成長とともに、NEON IVRのサービスや回線数を拡張しながら柔軟に対応できる設計がされています。
主な特徴-コストパフォーマンスが高い
自社050番号を保有し、国内通信キャリアと直接提携しているので、通話料・SMS送信料金が圧倒的にお得です。
加えて、NEON IVRの利用によって、定型的な問合せを自動化することで人件費やオペレーターの負担を大幅に削減することができます。お手頃なサービスの活用でリソースを最適化することができるため、コストパフォーマンスが高いと言えます。
まとめ:IVRの活用で固定電話にSMSを送信する間接的なアイデア
固定電話に直接SMSを送信することは技術的に不可能ですが、代替手段を活用することで、テキストメッセージを間接的に固定電話に伝えることができます。特に、IVR(自動音声応答システム)を組み合わせた方法は、効率的な解決策として注目されています。
さらに、FAXに変換して送信する方法や、音声メッセージを用いた通知も考えられます。これらの方法を組み合わせることで、固定電話しか持たない相手に対しても、メッセージを確実に伝えることができます。
IVRの柔軟な活用により、固定電話へのSMS送信という課題に対して、クリエイティブで効果的な解決策を提供することが可能です。本コラムでご紹介しました自動音声応答サービス「NEON IVR」にご興味がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
また、お客様からの電話のIVR導入に関するお悩みに対して回答している「お悩み相談室」のコンテンツもあわせてご参考ください。IVRにおけるSMSの活用についてのヒントを得ていただけると考えます。
ビジネスフォンお悩み相談室
「固定電話からかけてきた人にもSMSを送りたい」
(Widefoneお客様サポート担当 S)
※機能や価格は公開日時点の情報です
※価格は税抜表示です
ビジネスフォンお悩み相談室
固定電話にSMSを送る方法|IVRの活用で間接的に対応できるアイデアをご紹介
公開日:2024/08/27 更新日:2024/10/04
公開日:2024/08/27
更新日:2024/10/04
SMSは手軽なコミュニケーション手段として、ビジネスから個人利用まで多くのシーンで活用されています。メッセージを通話ではなくテキスト形式で伝えることができるため、例えば、詳細な情報や手順、WebサイトのURLなど複雑な文字列を伝えたいとき、SMSなら簡潔にまとめて送信でき、電話で口頭説明するよりも確実に伝わる可能性が高いです。
固定電話に直接的にSMSを送ることはできませんが、SMSは利便性の高いサービスのため、固定電話宛に送信したいというニーズは一定数あります。このコラムでは固定電話にSMSを送りたいと考えている方に向けて、間接的に対応できるアイデアをご紹介します。
- 目次
- はじめに:固定電話にSMSが送信できない基本的な理由
- 固定電話にSMSを送りたいケース
- URLなど複雑な情報の提供
- 営業時間外の連絡、予約確認
- 固定電話を利用するオフィスへの通知
- 固定電話しか持たない世帯へのキャンペーン通知
- 固定電話にテキストメッセージを送る方法
- テキストでのコミュニケーションにIVRを活用する方法
- IVRとは
- IVRのSMS活用方法
- IVRを利用した固定電話への間接的なSMS送信方法
- 固定電話にSMSが間接的に送信できる「NEON IVR」
- 主な特徴-指定番号へのSMS送信ができる
- 主な特徴-柔軟なカスタマイズと拡張性
- 主な特徴-コストパフォーマンスが高い
- まとめ:IVRの活用で固定電話にSMSを送信する間接的なアイデア
はじめに:固定電話にSMSが送信できない基本的な理由
固定電話は音声通話に特化した通信手段であり、電話回線を通じて音声データを送受信します。一方、SMS(ショートメッセージサービス)はテキストメッセージを送受信するためのサービスであり、携帯電話のネットワークを介して行われます。
SMSは携帯電話やスマートフォンなどのモバイルデバイス向けに設計されたサービスで、これらのデバイスにはSMSを送受信するための専用のモジュールやプロトコルが内蔵されており、音声通話に加えて、データ通信やメッセージングなどさまざまなサービスを提供するように設計されています。
一方、固定電話は今から百数十年前に発明された、音声通話専用のアナログ回線から発展してきたものであり、インターネット回線に重畳されたIP電話(VoIP)が主流となった現在も、従来の電話との後方互換性を理由に、SMSの送受信機能は実装されていません。よって、固定電話でSMSを受信する手段はありません。
固定電話にSMSを送ることができないのは、根本的な理由として、固定電話にSMSの送受信機能が存在しないためです。しかし、以下にご紹介するように、固定電話にSMSを送りたいと考えるニーズが少なからず存在します。
固定電話にSMSを送りたいケース
固定電話にSMSを送りたいと考える場面は、いくつかの特定の状況やニーズが考えられます。そうしたシチュエーションをいくつか紹介します。
URLなど複雑な情報の提供
サポートセンターや店舗の受付電話などでは、お客様の問い合わせに対してオンラインマニュアルや地図と言ったURLを送信することが解決するシーンが多々あります。WebサイトのURLは文字列が多く、口頭による音声メッセージで正確に伝えることは難しく、このようなシーンでSMSによるテキストメッセージを送信したい場合があります。
営業時間外の連絡、予約確認
ビジネスの営業時間外に連絡を取りたいとき、SMSを固定電話に送ることで翌朝や営業開始時に気づいてもらえるようにしたいと考えることがあります。例えば、翌日の予約確認や緊急の業務連絡などを伝えたい場合です。企業のサポート窓口なども同様で、営業時間外の問い合わせに対し、SMSで状況を通知したり対応予定を知らせたりしたいと考えるケースがあります。
固定電話を利用するオフィスへの通知
特に店舗や個人事業主など少人数で商いをしているスモールオフィスでは、電話連絡の業務効率を向上させたいと考える傾向があります。例えば、固定電話を使用している取引先に納期の変更や業務に関する重要な連絡を、営業時間外に通知したいときにSMSを使いたいと思う場面があります。
固定電話しか持たない世帯へのキャンペーン通知
ダイレクトマーケティングやプロモーションの一環で、顧客データベースに固定電話番号しか登録されていない世帯に対して、キャンペーンやセールの情報をSMSで通知したいと考える、コンシューマ向け製品を製造や販売している企業のニーズもあります。
これらのケースでは、SMSが非常に便利で効率的な連絡手段として期待されますが、固定電話ではSMSを受信できないため、代替手段を検討する必要があります。例えば、音声メッセージサービスやFAXの送信、電子メールなどを利用することで、同様の目的を達成できる場合があります。
以降では、固定電話にSMSが送信できない時に考えられる代替手段についてご紹介します。
固定電話にテキストメッセージを送る方法
固定電話にSMSを送る方法は、一般的には直接SMSを受信できる機能が固定電話に備わっていないため、通常の方法ではできません。ですが、「SMSを送る」というその目的を「メッセージをテキストで伝える」と定義すると、いくつかの代替案を取ることができます。
その一つが、「FAXに変換して送信」です。
専用のサービスやソフトウェアを使って、テキストメッセージをFAXに変換して固定電話に接続されたFAX機に送信する方法です。この方法は、相手がFAXを受信できる環境にある場合に有効です。
また、企業やサポートセンターでの導入が進んでいる「IVR」を活用するのも一つの方法です。
以降で詳しくご案内します。
テキストでのコミュニケーションにIVRを活用する方法
IVRとは
IVR(Interactive Voice Response)とは、音声による自動応答システムのことです。IVRは、顧客からの電話に対して自動的に応答し、タッチトーン入力や音声認識を通じて情報を収集し、適切な対応を提供するシステムです。
例えば、銀行やクレジットカード会社のカスタマーサポートに電話をかけると、IVRシステムを通じて直接人間のオペレーターと話す前に口座情報の確認や残高照会などの操作を自動的に案内されます。これにより、問い合わせの多い内容や簡単な手続きに関しては自動化された応答で対応できるため、顧客は迅速かつ効率的に必要な情報を得ることができます。
以上のように、IVRシステムは企業の顧客サポート業務を自動化し、手動操作の負担を減らす役割を果たしています。これにより、顧客満足度の向上や業務の効率化を実現することができます。また、導入のコストも比較的低く済むため、中小企業から大企業まで広く利用されています。
IVRのSMS活用方法
IVRシステムは自動化されたプロセスを提供するため、多数の顧客からの問い合わせに迅速に対応することが可能ですが、IVR自体は音声通話を通じて情報提供や入力を受け付けるためのものであり、直接SMSを送信する機能は備えていません。
ですが、IVRとSMS送信システムを組み合わせることで、特定の条件下でSMSを送信することが可能です。たとえば、ユーザーがIVRに電話をかけて、特定の操作を行った場合、その結果としてSMSが自動送信されるように設定することができます。この機能を使えば、ユーザーにWebサイトのURLなど複雑な文字情報を含むSMSを送信することが可能です。
(運用の流れ例)
- ユーザーがIVRに電話をかける・・・ユーザーが指定された電話番号にかけると、IVRシステムが応答し、「1」を押すと、キャンペーン情報をSMSで受け取る、「2」を押すとカスタマーサポートのURLを受け取る、といった選択肢が提示されます
- IVRがSMS送信システムに指示を送る・・・ユーザーが選択した後、IVRシステムはバックエンドでSMS送信システムにAPIリクエストを送信し、ユーザーの携帯電話番号に指定されたURLを含むSMSを送信します。
- ユーザーがSMSを受信する・・・ユーザーは、自分が選択した内容に応じたURLが記載されたSMSを受信し、それを利用してWebサイトにアクセスできます。
IVRを利用した固定電話への間接的なSMS送信方法
日本国内の移動体通信加入契約数(IoT向けなど携帯電話以外も含む)は2023年12月現在で2億1,888万件※、日本の総人口の2倍に迫る数値です。つまり、普段は主に固定電話を中心に利用している人も、ほとんどが社用や私物の携帯電話(スマートフォン・フィーチャーフォン)を所有していると考えてよいでしょう。
発信元の固定電話にSMSを直接送信しようとするのではなく、電話をかけてきた人が所有している携帯電話宛に送ればよいのです。
前述の方法では固定電話にSMSを送信することはできませんが、SMSを受信できるデバイス、つまり携帯電話の番号入力を促し、そこにSMSを送信することで、固定電話から電話をかけてきた人にも間接的にSMSを送信することができるようになります。
企業がデスク上にあるビジネスフォン(固定電話)からお問い合わせをし、その電話をかけた担当者の手持ちのモバイル端末(社用スマホ)宛にSMSを送信する、という運用が考えられます。
IVRシステムとSMS機能を効果的に組み合わせることで、ビジネスの効率化のみならず、顧客とのコミュニケーションを強化し、サービスの質を向上させることが可能です。各企業は、自社のニーズに合わせた最適なIVRシステムの導入を検討する価値があるでしょう。
※出典: 令和6年版 情報通信白書
(https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r06/html/nd212270.html)
固定電話にSMSが間接的に送信できる「NEON IVR」
他社と比べて通話料が圧倒的にお得な「NEON IVR」は、企業や組織が顧客との電話対応を効率化するために提供されている高度な自動音声応答(IVR)システムです。
このサービスは、電話を通じて顧客からの問い合わせや手続きを自動化し、迅速かつ効率的に対応できるように設計されています。以下に「NEON IVR」の主な特徴とメリットを紹介します。
NEON IVR Webサイト:https://widefone.jp/lineup/neon-ivr/
主な特徴-指定番号へのSMS送信ができる
固定電話など、SMSを受信できない番号からの着信した時に、受信可能な電話番号(携帯電話番号)の入力ガイダンスに誘導の上、入力された番号宛にSMSを送信することができます。Web誘導をする場合には便利な短縮URLも利用できます。
このように、NEON IVRでは固定電話へのSMS送信を間接的に実現ができます。
SMS(ショートメッセージ)送信‐NEON IVR機能紹介
主な特徴-柔軟なカスタマイズと拡張性
NEON IVRは、企業のニーズに合わせて柔軟にカスタマイズが可能です。シンプルな音声案内から複雑なメニュー構成まで、さまざまなシナリオに対応できるため、顧客に対して最適な対応が可能です。
同時に、NEON IVRは、企業の成長に合わせてシステムをスケールアップすることが可能です。シンプルな用途で小規模な導入から始まって、組織の成長とともに、NEON IVRのサービスや回線数を拡張しながら柔軟に対応できる設計がされています。
主な特徴-コストパフォーマンスが高い
自社050番号を保有し、国内通信キャリアと直接提携しているので、通話料・SMS送信料金が圧倒的にお得です。
加えて、NEON IVRの利用によって、定型的な問合せを自動化することで人件費やオペレーターの負担を大幅に削減することができます。お手頃なサービスの活用でリソースを最適化することができるため、コストパフォーマンスが高いと言えます。
まとめ:IVRの活用で固定電話にSMSを送信する間接的なアイデア
固定電話に直接SMSを送信することは技術的に不可能ですが、代替手段を活用することで、テキストメッセージを間接的に固定電話に伝えることができます。特に、IVR(自動音声応答システム)を組み合わせた方法は、効率的な解決策として注目されています。
さらに、FAXに変換して送信する方法や、音声メッセージを用いた通知も考えられます。これらの方法を組み合わせることで、固定電話しか持たない相手に対しても、メッセージを確実に伝えることができます。
IVRの柔軟な活用により、固定電話へのSMS送信という課題に対して、クリエイティブで効果的な解決策を提供することが可能です。本コラムでご紹介しました自動音声応答サービス「NEON IVR」にご興味がある場合は、お気軽にお問い合わせください。
また、お客様からの電話のIVR導入に関するお悩みに対して回答している「お悩み相談室」のコンテンツもあわせてご参考ください。IVRにおけるSMSの活用についてのヒントを得ていただけると考えます。
ビジネスフォンお悩み相談室
「固定電話からかけてきた人にもSMSを送りたい」
(Widefoneお客様サポート担当 S)
※機能や価格は公開日時点の情報です
※価格は税抜表示です