クラウドPBXやIP電話に関する専門的な用語について、Widefoneのサービスと結び付けながら分かりやすく解説します。
Widefone
柔軟性のない物理回線や通信キャリアとの長期利用を前提とした契約をはじめ、長年の慣習や硬直化した常識に縛られる「電話」のあり方を見直し、従来の電話の利用シーンを対象としつつも、ゼロベースからの「電話の再発明」を掲げて意欲的に取り組む、株式会社ワイドテックのコミュニケーションサービスブランドです。
国際標準のSIP技術仕様に対応した汎用性の高いクラウドPBXとして設計しながら、電話サービスとして低コストで提供可能となるよう、外線提供部分を含めて一体で自社開発しました。
また拡張性についても配慮し、将来のさまざまな拡張サービス展開に備えるほか、お客様ごとに独立・専用構成での提供も可能なカスタマイズ性も備えています。
技術的には、SIP(Session Initiation Protocol)をはじめとするさまざまなVoIP(Voice over Internet Protocol)、IP電話(通称「インターネット電話」)の国際標準技術を基盤に開発された通信サービスです。
セルフサービスコンセプト
Widefoneは、クラウドPBXの実現に必要な各要素の構成を極力シンプルなものとし、安定性とコストの両面から設計の最適化を行うことで、高品質のサービスを廉価で提供することを目指しています。さらに、さまざまな設定の変更・修正がお客様ご自身で可能な「セルフサービス」コンセプトを全面的に採り入れ、サービスコスト全体の引き下げを図っています。このコンセプトがWidefoneの提供価格の低さにつながっています。
クラウドPBX
PBXは”Private Branch Exchange”の略で、日本語では「私設(または構内)電話交換機」と訳されます。
事業所の構内に設置され、事業所内にある多数の電話機(内線)と外部との通話回線(外線)を収容し、内線どうし、あるいは内線と外線との接続を担う機器のことです。
アナログ時代のPBXは、複雑な機械的・電気的構造をもって実現される非常に高価な機器でしたが、IP電話の登場により、コンピュータープログラム(ソフトウェア)として提供されるようになりました(IP-PBX)。IP-PBXのソフトウェアをオンプレミス(構内)ではなく、近年のクラウド技術を用いてデータセンター(プライベートクラウド)やパブリッククラウドのサーバー上に配置したのが、クラウドPBXです。
IP電話
SIP(Session Initiation Protocol)を筆頭に多様なVoIP(Voice over Internet Protocol)技術を基盤とし、従来のアナログ信号による音声伝送から、インターネット技術の応用によるデジタル伝送に置き換えることで、機械的な電話交換機を必要とせずインターネットとソフトウェアの技術によって低コストで実現可能とした電話です。
過去には「インターネット電話」と呼ばれることも多かったのですが、必ずしもインターネットだけで成立しているわけではないので、Widefoneでは「インターネットの通信規約[プロトコル]に基づく電話」という意味で「IP電話」の呼称を採用しています。
音声CODEC
ここでの音声CODEC(コーデック)とは、音声データの圧縮・展開技術のことを指します。
WidefoneではG.711 μ-Lawを使用しています。これは国内のIP電話において現在最も一般的なCODECです。
通話音質
Widefoneは、データ通信を利用して通話を行います。Widefoneに限らず、データ通信を利用した通話の場合、固定電話や携帯電話に比べて音質が悪いと感じる方もいらっしゃいます。
スマートフォン等で4G/LTEや5G回線でお使いの場合、弱電界や4G/5Gエリア境界(5G NSA方式の場合)では、通話品質の確保に必要なデータ通信品質が電波状況に左右される場合があります。該当の地点では、電波の安定した場所でお使いになることをおすすめします。